だっしゅつラボ

ポケモン剣盾のランクシングルでだっしゅつボタンを使ったパーティを愛用しています。

【剣盾シーズン21】だっしゅつエルフとお天気サイクル【最終774位/レート1918】

  • はじめに

 

はじめまして。きおと申します。

 

この度はシーズン21で初めてレート1900と最終3桁順位を達成することができたので、お試しで構築記事を書いてみることにしました。

そこまで順位が高いわけではないかもしれませんが、おいかぜ脱出型のエルフーンチラチーノニドキングあたりが入った構築は少し珍しいかなとも思うので、もしも誰か参考になればとても嬉しいです。

 

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最終成績:774位 レート1918

 

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  • 構築経緯

 

だっしゅつボタン持ちエルフーンを軸としたパーティを組みたいという思いがこのパーティを組み始めたきっかけ。エルフーンの相棒となるおいかぜエースとしてカイオーガを採用することはすんなりと決まりました。

 

次に環境に多い禁伝であるザシアンや黒バドレックスに後出しで対処できるポケモンを摸索し、結果的に残飯HBコータスとスカーフガラルファイヤーを採用。この2匹はカイオーガとのシナジーが高く、どちらもゴリランダー対策も兼ねることができた点がとても優秀でした。またこの時にカイオーガの持ち物をチョッキにすることを決定。これにより、型にもよりますがカイオーガ、ムゲンダイナ、イベルタルなど次点で数の多かった禁伝にはカイオーガである程度対抗できるようになりました。

 

上記の4匹で軸は完成したので、残りの2匹は補完枠。ここの2匹はかなり悩みましたが、最終的にドヒドナットの並びを崩せておいかぜアタッカー適正もあるニドキングと、素早さ操作が可能でパーティに不足していた草技を補えるチラチーノの2匹を採用することとなりました。

 

  • 個体紹介

 

エルフーン@だっしゅつボタン

性格:ずぶとい

特性:いたずらごころ

技構成:ムーンフォース/おいかぜ/まもる/アンコール

基礎ポイント:HP252/防御188/特防68

 

この構築の要。

初手に出すこともないわけではありませんでしたが、基本的には後続に置いてクッション役を担ってもらい、終盤に再登場しておいかぜを展開するという動かし方が強かったです。ほかの技は削り手段のムーンフォース、天候やおいかぜなどのターン管理に便利なまもる、積み展開を阻止するためのアンコールを採用。

耐久調整先は潜っているうちに決めるつもりでしたが、最後までめぼしい調整先が見つからず、前のシリーズで使っていた調整そのままで最後まで来てしまいました。もしかすると最速ウーラオス抜きまで素早さを振ったり、ムンフォの代わりに草技を採用するなど、工夫の余地はあるかもしれません。

 

選出率は2位。エルフーンを選出しなくてもしっかりと戦えるように意識して組んだつもりでしたが、それでも選出率はかなり高かったです。

 

 

カイオーガとつげきチョッキ

性格:ひかえめ

特性:あめふらし

技構成:こんげんのはどう/れいとうビーム/ぜったいれいど/かみなり

基礎ポイント:HP124/特攻252/素早さ132

耐久…補正なしひかえめカイオーガのかみなりを確定2耐え。ついでに16n-1調整。

素早さ…おいかぜ下で準速レジエレキ抜き

 

このパーティの文句なしのエース。おいかぜエース運用のため持ち物はパワー重視の眼鏡と悩みましたが、おいかぜなしでも動かしやすいチョッキを採用。これによりスカーフカイオーガに対面で勝てるようになり、また環境のカイオーガの多くがこだわり持ちだったので、単純に打ち分けられること自体が奇襲になってとても強かったです。なお眼鏡やスカーフではないため潮吹きの必要性をあまり感じなかったことから、代わりに受けループや要塞型相手にチャンスを作れるぜったいれいどを採用しています。

 

選出率は堂々の1位。ほぼ全試合出せました。

 

 

コータス@たべのこし

性格:ずぶとい

特性:ひでり

技構成:オーバーヒート/ボディプレス/あくび/ステルスロック

基礎ポイント:HP252/防御252/特攻4

 

対ザシアンが主な仕事の物理受け。単炎タイプなのでザシアンのサブウェポンで弱点を突かれることがなく、食べ残し込みで受け出しはかなり安定しました。

特によかったのは特性が「ひでり」であることで、特攻無振りでもオバヒで耐久無振りザシアンを倒せる火力を出すことができるのはもちろん、場に出るたびに天候を変えてくれるのでカイオーガとサイクルを回す際に、天候ターンの管理を楽にしてくれるという効果もありました。

ちなみに、ゴリランダー受けとしての能力も文句なしに高いですが、特化鉢巻10まんばりきへの受け出しは流石に苦しいので、読まれそうな場合は脱出エルフーンをクッションにしてから出すと安全です。

 

選出率は3位。ザシアン入りの相手には確定で選出しました。

 

 

・ガラルファイヤー@こだわりスカーフ

性格:おくびょう

特性:ぎゃくじょう

技構成:もえあがるいかり/ぼうふう/とんぼがえり/おきみやげ

基礎ポイント:HP4/特攻252/素早さ252

 

黒バドレックス対策枠。カイオーガがチョッキを持ったことで余っていたスカーフを持たせました。カイオーガニドキングチラチーノと他にスカーフ候補の多いパーティだったので読まれにくく、結構奇襲が刺さりました。カイオーガの雨で暴風が必中になるのもとてもよかったです。ただし晴れだと命中が下がるのでコータスとの同時選出は少し注意が必要です。

 

選出率は4位。普通に高速アタッカーとして優秀だったので、黒バドレックスがいない相手にもちょくちょく選出していました。

 

 

ニドキング@いのちのたま

性格:ひかえめ

特性:ちからずく

技構成:だいちのちから/れいとうビーム/10まんボルト/だいもんじ

基礎ポイント:HP116/特攻252/素早さ100

追い風下で最速スカーフランドロス抜き

 

補完枠その1。ドヒドナットの並びとレジエレキが主な役割対象。耐久がやや不足気味で扱いは難しいですが、技範囲が広いのでうまくおいかぜに乗せることができればかなりの圧力をかけることができました。

技構成は一致技のだいちのちから、対ランドロス用のれいとうビーム、ナットカグヤに撃つためのだいもんじ。10万ボルトについては他の技で替えの利く場面が多かったので、フェアリーに刺さる一致技のヘドロウェーブのほうが良かったかなと少し反省しています。

 

選出率は6位。役割がピンポイント気味だったので出番は少なめでしたが、刺さっていると思った相手には出せば良い仕事をしてくれました。

 

 

チラチーノ@きあいのタスキ

性格:ようき

特性:スキルリンク

技構成:トリプルアクセル/タネマシンガン/でんじは/はたきおとす

基礎ポイント:攻撃252/特防4/素早さ252

 

補完枠その2。ここまでの5匹だと素早さ操作役がエルフーンだけであることと草打点持ちがいないことが問題だったので、そこを補えるポケモンとして採用しました。

足を奪うためのでんじはだけでなく強力な氷打点もあるので、ムゲンダイナ入りの構築相手にはほぼ毎回選出していました。

ロックブラストを撃ちたい相手には大体カイオーガで相手できるので、代わりにはたきおとすを採用。スカーフやゼルネアスのパワフルハーブ、ポリ2の輝石などを落とせるのは本当に便利でした。

 

選出率自体は5位ですが、この子の採用以降パーティがかなり動かしやすくなったので、影のMVPだと思っています。

 

  • 主な選出パターン

 

1. vsザシアン

 

カイオーガ+エルフーン+コータス

 

先発カイオーガで荒らして、だっしゅつボタンを絡めつつサイクルを回した後、終盤においかぜオーガでのスイープを狙います。

意外と重要になるのがザシアンとコータスの対面で積極的にステルスロックを撒くことです。ステロダメが一回入れば耐久無振りザシアンへのこんげんのはどうのダメージが高乱数1発になるので、おいかぜカイオーガで倒せるようになります。

 

 

2. vs黒バドレックス

 

カイオーガ+ガラルファイヤー+エルフーンorコータス

 

黒バドに対してはガラルファイヤーの後出しが安定する上、カイオーガも対面ならほぼ負けないのでかなり有利です。最後の一匹は相手にナットレイがいる場合コータス、いないならエルフーンで大体OKです。

 

 

3. vsカイオーガ

 

カイオーガエルフーンは確定。

残り1匹はカイオーガで勝てない相手に強いポケモンを選択

 

カイオーガ同士の対面勝負は基本的にこちらが有利なので(麻痺は少し怖いですが…)そのほかの2匹をいかに崩すかがカギになります。

 

 

4. vsムゲンダイナ

 

カイオーガチラチーノエルフーンorコータスorニドキング

 

アタッカーダイナならある程度カイオーガで対処できますが、耐久型だとかなり厳しいです。ただチラチーノで麻痺を入れての痺れ期待や最後の手段としての絶対零度もあるので、勝ち筋自体は一応作れるはずです…

 

 

5. vsゼルネアス

 

カイオーガエルフーンは確定。

最後の1匹はできればチラチーノ

 

如何にしてゼルネアスのジオコンをエルフーンのアンコールで阻止するか、という勝負になります。チラチーノがいればパワフルハーブをはたきおとすことで対処がかなり楽になります。

 

 

主な禁伝に対しての選出の仕方は以上の通りです。その他の禁伝が軸のパーティに対しては柔軟に選出パターンを作る必要がありますが、概ねエルフーンカイオーガ+@1である程度は勝負できるはずです。

 

 

  • 苦手な相手

・ウオノラゴン…このポケモンが受からないのは、このパーティ最大の欠陥…。おいかぜやでんじは、スカーフファイヤーで何とか上から叩ける状況を作りたいです。環境に多くいたにもかかわらずたまたま終盤にあまり出くわさなかったので、正直ラッキーだったと思います…。

・襷マンムー…特に初手に来られると対処が難しいです。ガラルファイヤーのとんぼがえりでタスキを潰し、氷技にカイオーガを受け出すのが一番被害を抑えられる対応だと思います。

・襷ウーラオス…一応エルフーンがタイプ上は有利なのでマンムーほど厳しくはないですが、こちらも先発で来られると対応が難しいです。こちらもガラルファイヤーを選出できるなら、とんぼがえり→エルフーンで脱出→ぼうふうで一応対処可能です。

トリトドンガマゲロゲ、チョッキヌメルゴンカイオーガに強く、チラチーノ以外での突破が難しいのでかなり厳しいです。エルフーンコータスに草技を仕込めば水地面勢は幾分か楽になると思うので、これらが増えてきた場合は検討してみようかと思います。

キュレムディアルガゼクロム…幸い当たる頻度は少ないものの、カイオーガが撃ち負けてしまうのでかなり厳しい相手です。

 

  • おわりに

 

初めての記事で拙いところもあったかもしれませんが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

おいかぜ脱出型のエルフーンを中心としたパーティはシリーズ10のルールではかなり扱いやすい上に、独特な立ち回りをするので動かしていてとても楽しいと思います!

チラチーノニドキングなんかも、今回のルールだからこそ活かすことができたのかなと思いますし、来シーズンも今だからできることを楽しんでやっていければいいなと思います。

 

追記(2021/9/18):苦手な相手にウオノラゴンを追加しました。一番辛いのになぜか書き忘れていました。すみません…